百姓の来年

「来年は頑張って失敗しないように、うまい具合に作物を作るぞー」と決意をするのだけれど、来年は来年で日和が違う、風が違う。また失敗する。一生のうち何度作物を作ることができるのだろうか。今は、70歳も80歳も生きるけれど、昔50歳しか生きなかったときは、頑張って作物作って子供の時からやっても、せいぜい40回。経験を活かすことが、なかなかしにくい職業ではある。今年だめだったからまた来年。来る年も来る年も失敗するってこと。でも希望と期待を持ってくじけず仕事をするよ。
ちょっと欲張って肥えをやり過ぎるとこける。控えるとこけはしないが、採れ目は少ない。毎年これの繰り返し。天候に大部分の運命が左右されるが、それだけでもないところがある。水の加減・水の時期、肥えとの兼ね合い。百姓は、なかなか難しい仕事である。