入院日記 最後の日

12月9日これはずっと前のことです。
 おはようございまぁす。気持ちよい目覚めである。実は昨夜もお薬を貰ってしまった。
私みたいに静かに寝る人は損ですね。等と思いつつ寝たもんだ。患者の鼾は仕方がないが、付き添いの鼾はいただけませんね。最後まで不足を思いつつでしたね。
 中村看護師さんが採血にやってきました。三人とも採血があるらしく、それぞれが血管が細いとか隠れてるとか言ってましたね。例の「ごめんなさい。ごめんなさい」と言いつつさっと採って風のごとく行ってしまった。
 向かいの付添人に思い切って「新世」の本を手渡した。「あっこれ、親戚のものが倫理研究所に居るもので」「へええ、どなた?」「玉田勝彦です」「あっそう。新宮の方で、お元気でいらっしゃいますか。」「今東京の方に行ってて。」「こちらで選任講師として頑張っていらっしゃったんですが、本は毎月来ますか」と聞いたら、時々だそうで、ま、手渡して良かったかな。○○○○さん。保育園の保育士さんの様なので、ネットで調べて見よう。 
 今、救急車があがって来ました。一日中大変な仕事ですね。午前7時30分
 加西病院を探訪して、実に見事にいろいろな機材や診療室が、完備していることに感心した。自分のホームページにも書いたが、本当に加西市の自慢だね。
 以前、入院したときはトイレが臭くって、部屋中にそのにおいが蔓延していた。またトイレは寒くってとても嫌なところだったと記憶している。現在はトイレにエアコンが取り付けられていて、暖かい空気が吹き出している。至るところに臭い消しが置かれているし、すごく改善されていることを実感する。この巨大な病院を5万市民で支えて行かなくちゃならないと思ったら、やっぱり大変だわ。
 さて、入院したとき、お化粧を取ってしまって、ったってそんなにつけてもいないのですが、鏡を見たとき、照明の性か、「真っ黒い顔でいやだなー」と思ったのですが、一週間経って、今朝自分の顔を鏡で見ると、ま、「こんなもんか」と大分慣れて来ました。怖いですね。

C型肝炎の治療も、ここまではよかったのですが、退院してからが大変。12月が過ぎ、1月・2月、3月の初めにはギブアップしました。数値は下がらず、苦しいばかりでした。この治療は3か月でやめました。
そのあとハーボニーという薬が出て、75歳でC型肝炎のウイルスは完全に消えました。主治医も「治るんやー」と感慨深げにおっしゃいました。この時は保険適用があり、750万円もの保険が使われました。後期高齢者の保険が高いとぼやいていましたが、なんのなんの。もっと払わないと償えません。せいぜい元気で長生きして払い続けないと。