妹からもらったナシュウリ

ナシュウリは黄色くて良いにおいがして美味しそうだが、案外おいしくないのが通例である。妹(夫の妹)がナシュウリを何個かくれた。そのうちの一つを早速皮を剝いて冷やして置いた。中々甘い。是は上等だと思った。さて、相棒に「食べへんか、美味しいで」と言ったところ、おそるおそる一かけ口に入れた。
その後どうしたと思いますか。お皿毎さっと居間へ持って行った。私は「あははっ」と笑った。甘さは合格だったのだ。全てに於いてこの調子だ。自分さえ美味しければ後の事は知らん。
お昼、冷や麦をこさえた。我が家は大皿一つに惣菜なり、冷や麦なりを入れ、そこから小皿にそれぞれが取る方式だが、冷や麦の大鉢を自分の方へぐっと取り込む。「私も食べるんだけど」と言うと、「ほんならわしはいらん」とまあこんな具合で、とにかく自分中心に物事を考える。
話はよくするんだけど、相棒は自分の言いたいことを言い、私は自分の言いたい事を言い、繋がっていない話が延々続く。こんな事ってありませんか。可笑しいでしょう。私は是に気づいていますが、相棒は気づいてないとおもうよ。