宇治医療少年院を訪問

保護司としては最後の収容施設訪問になると思う。何せ医療少年院だから、病気があって罪を犯した26才までの人が収容されている。現在は収容人員は少ない様だ。少年達の姿も全然見えなかったが、号令を掛けている声だけはきこえた。此処に入った少年は、職員を先生と慕って何時までもやって来る。悪い事をして来るのでは無い。信頼出来る人間に出あった初めての人だからだそうだ。如何に疎まれて育ったかが分かる。ここにいる少年で両親がそろっている人23%・母のみ52%・父のみ6%となっており、収容人員か少ない為正しい数値とは言えないが、母のみでは子は育たない事が解る。
医療科には産婦人科は無い。出産した場所が刑務所だと、生まれた子供に最初から傷が付くため、外部での出産とするとか。
一生懸命矯正して、まともになって出ていく少年を見る事が職員の生き甲斐だとか。平均勤務年数は他の収容施設と違って、長いのだそうだ。当然中は撮影禁止。でもきれいな字の七夕飾りがして有った。自分の夢が一杯書いてあった。涙が出た。

ついでに宇治の平等院へ寄ったので鳳凰堂の写真をアップします。人人人で一杯だった。人が居ないのを撮るのに苦労した。


平等院の宝物館では、本尊の周りを守っている仏達を見た。皆さん雲に乗って、天蓋や箏や太鼓を持ち優雅に見えた。「この人達みたいに雲に乗って空を飛んでみたいなー」と独り言を言っていると、それを聞きつけた別の保護司が「先生もうすぐいけますやん」一瞬「えっ」と思ったが「お先に行って良かったら、また教えてあげねわねぇ」と。みんなで大笑いした。
この話を主人にすると「ええとこかしらん、だあれも帰って来たことが無い」だそうで。