ピアノの調律

40年前くらいに購入したピアノの調律が出来るかどうか、楽器店に依頼した。早速来てくださったM氏はピアノを開けてみて、「最後に私が調律に来ていますね」といわれる。M氏はまだ若そうなのに、と思って聞くと、学校を出てすぐでしたねとのこと。調律記録を見ると、昭和48年から一年於きくらいに調律がなされていて、記録がちゃんと残っていた。最後は昭和56年の何月か。それ以後は誰も弾いていないのか、放ったらかしにしてある。
 この時期に制作されたピアノは、日本製の木材を使ってあり、きちんと調律すればとても良い音が出るようだ。今買えば80万くらいするそうで、当時の物価から考えても、やっぱり凄いお金を掛けて買ったことが思い出されて、感慨深いものがある。あのときヤマハの「U3」がほしかったが、おかねの都合で「U2」にしたなぁと思っていると、ピアノの中に大きく「U2」の表示があり、残念ながら事実であったと再認識した。
 三人の子供たちが次ぎ次と弾き、悩んだり楽しんだりしたのではないかと思う。保存状態が良くて調律料も別段高くもなく済みそうで、依頼することにした。買えば80万もする物だから、少々高く付いてもやっておけば何かの役に立つことだろう。ピアノも喜ぶよ。