エホバの証人

美しい二人の女性が事務所へやってきた。事務所の職員は何かを言って帰ってもらおうとした。「一寸待って、何を持ってこられたの」と出ていくと、何かを言いながらパンフレットを差し出す女性。
こぎれいな格好をして、エホバの普及に回ってこられた女性。いつも、この綺麗さには感心する。今回の女性も帽子をかぶり、上品だ。
私は、「このパンフレットはいただくが、この新世の本をどうぞ」と言って倫理の「新世」を差し出した。すると彼女たちは身を引いて怖いものでも見るようにする。「なんで、ええこと書いてあるよ、読んでみて」と私。「いいえ頂いても読まないからもったいないです」と言う。「なんで読まへんの、ええこと書いてあるのに。そうやって人の薦めるもの読まんと、あんたらだけ良いことやから言うてこのエホバを薦めるか。自分たちのしていることだけが正しいと思うから、あの中東の戦争があるんやんか。人殺ししていいわけない。人の言うことを素直に聞いてそうやなーとか、ハイと受け入れることが、ええことやないの。社団法人倫理研究所は、民間の社会教育団体やで」と言うと「社団法人ですか」と言う。「そうや、宗教団体ではない」と言うと、しぶしぶ新世の本を受けとって持って行った。
彼女たち、ちょっとは読んでくれるかしら。