春の花に学ぶ

f:id:seonagata:20170331064618j:plain梅は百花に先駆けて咲くことから、縁起のいい花の筆頭に挙げられる。今、春の花たちが一斉に花開こうとしている。我が家の白菜は、大方が巻かずに青々していた。それが今や、ここんところ2から3日で、ぐんぐん花芽を膨らませ真ん中が伸びてきている。この花芽のあたりを切り取って辛し和えにする。青くても柔らかく、毎朝の食卓に上がりかけた。一日目は3株、二日目は2株、三日目になると1株で十分賄えるほど、ぐんぐん大きくなる。伸びてくる音が聞こえそうだ。

我が家のハクモクレンは前年の花が散った時点でもう来年の花芽がついている。お節句祭りあたりで咲くのだけれど、夏の暑いときは分厚い額で覆われていて、今、春になる前にガクをはらりと落とし、白い花が出てくる。ちと早いんじゃないのと思うんだけどそうする。お節句あたりでも霜の降りる寒い日がある。そうすれば一気に茶色くなって花が散ってしまう。哀れなり もう少し先で 咲けばいいものを 早くに咲いて その命を閉じる。毎年こんなことを思いながらもクレンを見る。