隣保長をしていて

田舎ではまだ、隣保長と言う役があって、家の隣保は9軒なので、9年に一回、回ってくる。9年先はできるだろうか。それはさておき、毎月一回は、加西市広報等を配って、そのほかに回覧も回す役がある。とにかく家から一番遠いところへもっていって順に回してもらう。この度は協議費の集金があった。地区の運営のための費用だが、一軒当たり10000円。田圃の多寡によって上乗せがある。それは良いとして、広報は郵便受けにほり込むだけで良いのだが、協議費はお知らせして集金に回らなければならない。集金は玄関に入らせてもらってお金を数えて預かる。玄関口はいずこもきれいに植栽がしてあって、今やパンジー、ペチュニア、なでしこ等いろいろな花を植えていらっしゃる。昔からあるイリス類、牡丹、芍薬等が花盛りである。

さて、あるお宅は玄関は燕のウンチのために新聞紙を一杯広げていらっしゃる。「うわっ」て感じなんだけれど、その角の花瓶に取ってきたばかりの「黄菖蒲」がさしてあった。活けてあったという感じではなく挿してあったのだけれど、「きれいに花が活けてある」といった。主は、「長田さんが見たったらわろてやろけど、いっぱいさいとっからな」とおっしゃる。私は「上手下手じゃなく、その優しい心がいいわぁ」といった。