この時季雨がよく降ります。雨が降っては涼しくなるのですが。
税のしるべ「水到魚行」のエッセィスト玉村豊男氏の話から。「食通ブリア サヴァランは客を招待する場合は10人以下で、互いに初対面の挨拶を交わす必要のない程度の知り合いが望ましい。」といっている。
日本ではこのような集まりを招待する習慣がない。招待ではなく、みんなで寄り集まってするのは花見ぐらいのものか。ま、安倍さんの花見の招待も話題になったことはあるが。何にかこつけて人を招待するのだろうか。いいお魚が手に入ったから、いいお酒が手に入ったから。おそらくこんなご招待を受けた記憶がない。会費を払って子供会のキャンプだとか、バーべキュウだとか。唯一招待するのは、故人の何回忌かの法事。けれどもこの場合も友人知人は呼ばない。血縁者だけのお食事会となる。広い立派な食堂なんかがあって、友人知人を招いてお食事会してみたいものだ。
玉村豊男氏は言う。「日本人はもともと食事は黙って食えと教育されてきた。それがようやく世代交代して日本人も食事を楽しむようになってきたところへ、このコロナ禍だ。会話をしないで黙って食べる、時間を掛けずにさっさと食べる、集まらないで一人で食べる、が公認されたとしたら、、。日本のやり方が未来を先取りしたと喜ぶだろうか」となんだか切れの悪い表現になっているが。
でもやっぱり私の年代、酒も飲まないし、静かにお食事を味わうわけもなく、ただ体力保持のためご飯を食べているのかなー。この節、会食することも全然なくなって、本当に食事を楽しむから遠のいているなー。
