水の大切さ

加西市は小さな川しかなく、全国的に、ため池の一番多い地域として知られている町である。つい何年か前にと言っても20年ぐらいにはなるだろうが、糀谷ダムなるものが出来て、私たちの地域にもそこから田に水が送られてくるようになった。小谷は昔から水にし大して困ってはいなかったようだが、この節の人たちは、水のない怖さを知らない。先日の西日本豪雨以来、ぴったりと雨が降らなくなって一か月以上経つ。そんな中平気でダムの水を使って、垂れ流ししている。
相棒はそれが許せないと言って、あっちこっちで隣保長や、副区長を捕まえては、「水の管理をもっと厳格にしないとだめだろう」と、話しているのだが、なかなかその意が伝わらない。
私の生まれた東高室と言う地は、山も浅いし池の水がふんだんになかった。したがって、いやと言うほど水には苦労させられたから、水の大切さは痛いほど知っている。相棒の話を真剣に聞くのは私ぐらい。私が叱られているような感じだが、「そやそや、そらそうや」と一生懸命聞いている。