入院日記2

12月4日 これはもうずっと前の話です。
今日は土曜日 院内の清掃はお休みだそうだ。多分明日もだろう。看護士さんの数も少なく忙しそうだ。9時外出を願い出た。許可申請書に書いて提出。オーケーが出た。倫理の本配りが気になっていたので、住所氏名を書き宅急便に依頼した。清瀬にもクリーニングを出した。帰院したのは11時30分。そのとき何か「おしっこ」をしたばっかりのにおいがした。「くさっ」我慢して昼食を食べしばらくするといよいよ「おしっこ」の乾いたにおいがしてくる。看護師さんが廊下へ出られた時、一寸告げ口した。隣がおしっこくさいとね。しばらくして看護師さんが隣の人に言ってくださった。「寝間着、着替えよか、手伝いましょう」しかし隣のお方は、「今日は良いです」というばかり。今日は院内のお掃除は無いといっていた、清掃作業の人もきてくださって、わざわざ掃除をしてくださった。「ああ、ここ、お茶こぼしとうやんか。シーツ変えてもらい」といって下さった。その声で、おしっこじゃなくて、お茶をこぼしていたことが判った。シーツの上にコップを置いていたらしく、私なら「こんなところに置いたらあかんやん。こっちの台の上に置いてくださいね」と言いそうだが、さすがの清掃員さん、「こちらの台の上に置いた方がいいよ」ですって。色々教育されているね。感心しました。
 夕方別の看護師がきて、さっと引き返すと、パブリーズを持ってきて一吹きしてくださり、一件落着。このたびはトイレも臭くなく快適に過ごしていたのだが、、、。
 前の例の若い女性、昨夜、夜中に大きな物音がしたので、わざわざ起きてのぞき込むと、吐き気を催したらしく、口に当てる洗面器みたいなのを床に転がしていた。私はそんなの拾わずに、救急ベルをとって渡してやった。彼女はそれを押したか、看護師さんが飛んできた。何か小声でしゃべっていたが、そのうち静かになった。
 今日は、その母親がベットと布団を注文して泊まって行くらしい。甘ったれた声で話しているのを聞くと、あほらしいて、ぞっとする。もっとしっかりせえって感じ。何歳なのか。15〜6の様に聞こえるが。どうも27〜8才らしい、、、。
 午後8時面会は終了するが、、。今夜はうるさいかもね。体温は36.9度一寸微熱が出ているね。 お休みなさい。
 思った通りだ。10時過ぎまで母娘はひそひそしゃべっていたが、静かになったと思ったら、なんと付添人の大鼾。「この子が心配で」なんて言っていたのは嘘ですよ。そんなに気楽に寝られるかよ。「お母さん!」娘の方がたしなめていた。一寸静かに、、。ところがまたすぐ大鼾。今度はなにかを「かちゃん」と音をさせたみたい。何の効き目もあるものか。またまた大鼾。私は大声で笑ってしまった。「付添人が大鼾斯くなんてもってのほかや。ほかの患者が大迷惑」と言ったもんだ。くっと静かになった。しばらくするとまたぐうぐう少し小さくはなったが、、、。その状態が続いて12時を回るまで寝られなかった。
 看護師さんに言ったが、「女性部屋の空きは無い、どないしょう。」と言ったきり決が出ない。若い看護師だったので知恵も浮かば無かったのだろう。睡眠剤でも出しましょかと言ってくれるかと思ったが、私もあきらめた。その内、寝たみたい。