入院日記12月8日

12月8日 後2日になった。夜は今日一日のみ。やれやれだ。私が我が儘なのか。なかなかつらい夜だ。
 夕べ寝るとき、向かいの彼女の夫が付き添いにやってきて、大鼾の彼女の母親が帰っていった。今夜は寝られるぞと思って、薬をもらわずに寝た。ところがなかなか寝付かれない。そうこうするうち、隣の68才のベットがやかましい。時計を見ると12時だ。何?。
米がどうのこうのと小声で話しているつもりが結構大声だ。しばらく我慢していたが、「やかましいで、そんな話、昼来てして」と言ってやった。そうこうするうち、ベットがきしむ音がする。静かになった。が、帰っていった気配がない。何してるんだろうと思っていると、二重奏の大鼾だ。旦那がベットに入って寝ているらしい。「ここへ上がり」と言っていたような気がするが、なんと非常識にもほどがある。ついにたまりかねて眠れる薬をもらいに行った。薬を飲んでも眠れるはずがない。すごい大鼾なんですから。でも後の三人(患者が二人と付き添い一人)は黙っている。偉いねえ。
 朝の体温は36.6度。微熱が出ている。眠れなかった性だ。隣の68才はIMさんと言う近くの人らしい。「夕べはごめんね。主人は酒によってて、タクシーでここまで帰って来たらしい。で、ここで寝て帰りと言うてん。やかましかったやろ、ごめんね。ごめんね」と何度も言ってくれた。ま、仕方がないか。納めよう。

 看護師のNさんの甲高い声だ。あのくらい明るくないと勤まらないわなー。8:55
また看護師さんの忙しい一日の始まりだ。くすりを飲んで、体温と血圧をはかって、ただ寝ているだけの入院も辛いねぇ。点滴も辛いけど。
 斜め向かいのSTさん、昼食時「おもゆ」よりひどい流動食が出たらしい。朝は「普通食」だったらしく「良く噛んで食べたけどね。朝は間違いだったんですって」「へええそれで良いのかしら。大変なことになるかもしれないよねぇ。良く噛んで食べて良かったね」とは私。医療ミスが多い中、これも一種の医療ミスですよね。何も無ければ良いが、、。
というのは、このSTさん、大腸かどこかのポリープを11個も括ったんだそうで、大変な手術後だったんですよ。口から入れると言っていたから、大腸じゃないかもね。お見舞いの人も引きも切らさず、良いお人の様ですね。STさん、お元気そうに見えたが肝硬変だって。肝臓のポリープを括る手術をなさったようで。
 年寄り三人(私は年寄りと思っていないが)で野菜作りの話に花が咲いていたところで、夕食となった。リクエストのハンバーグが来たが、案の定オーストラリア産の肉でおいしくない。ゲップをしてもあがってくる感じで、、、。
 HR医師がこられて、「明日いよいよ退院ですね。お昼過ぎに注射をするよう言って於きましょう。腕の青くなった部分、痒いでしょう。さわったらだめですよ。両腕に交互に打つ様にしましょう。」と言うことで、いよいよ最後の夜になった。今日も眠れるかしら。