原形質分離

きゅうり揉みするとき、いつもこの言葉が脳裏をかすめる。これは中学校の理科の時間に覚えた言葉である。
いつだったか、お葬式の手伝いに行った時である。隣保の同年輩の一人が塩をまぶしたものをしばらく置いて、それを年配者から「水で洗って」と指示を受けたらしい。この時はまだ私も若かった。水で洗おうとする彼女に「何のために塩したん、水で洗ったらもとに戻ってしまう。」と私が言った。このことはいつまで長田さんに叱られたと彼女はいうが。
原形質分離とは、「植物の細胞がその細胞液よりも浸透圧の高い液に入れられた場合、原形質の収縮が起こり、細胞壁と細胞膜で囲まれた細胞質とが離れる現象。」だそうだが、こんな難しい理論は別として、きゅうりに塩をふると、濃度を均等にするために中の水分が出ていくということだ。と私は認識している。原形質分離等という難しいことはをちゃんと覚えていたことは、吾ながらすごいなーと思う。