そのほか、お花に踊りに猪の垣

施餓鬼にお寺に行った。私たちは当番でもなんでもないので、ただお参りに行くだけ。
家を出る時、9時50分にもなっていたのでもう始まっているかと思ったのに、全然お寺さんが来ていない。「何時から」と聞くと11時からだそうで、初盆の方は9時30分には全員集合なさっていたらしい。女性方も「こんな遅いのだったら昨日準備する事なかったのに」とぼやいていた。お寺にはクーラーもない。お寺は広いけれど今日は何せ蒸し暑い。見ると扇風機がへっちょの方向いて、誰もいない方を向いている。男性の役員さんは、誰ひとり気づかず知らん顔している。私はおせっかいだったが「扇風機あっへやって、初盆の皆さんの方へ」などと指図してしまった。
また肩から掛ける袈裟の簡単なのがあって、役員さんにかけるように総代さんは勧めておられた。しかし、ご本人は掛けていない。もうない足らないと思っていたようだ。若い役員さんの手元にもう一本残っていて、手で差し出す振りはするんだけど総代は後ろ向きで見ていない。私は言ってしまった。「あんた動きなさいよ。持っていったらどうなの」やっと総代さんの肩にも袈裟がかかった次第。
9人ものお寺さんが来られて一斉にお経を読んでくださる。私は曹洞宗日課勤行をちょくちょく見ているので大体知ったお経ではあるが、節はあんな風なのかとかわかった。