われわれ税理士仲間の研修、結構眠たい資産税の研修であった。講師を、私は知らないが、そこそこ有名な人の様であった。研修が始まると、私はいつも講師の顔を見る。納得がいくとうなづく。下ばかり向いている人もいるが、私はまっすぐ講師を見る。ところが今回は、講師自身が前を向くと目をつぶり、資料を見る時は目を開けているようだ。しばらくは、そんなものかと思って聞いていたが、一向に目を開けない。こちらも眠たくなってくる。大きな字でメモ書きした書類を、思い切って演台まで持って行った。「目を開けて話をしてください。こちらまで眠たくなります」と。
大きな声で言いたかったが、それではちょっと失礼だろうと思ってそうした。だが最後まで目は開けなかった。しかし、講師は最後に「目を開けて話をしろと、お叱りを受けた」と言われた。
休憩時間に、その講師に、「先ほどは失礼しました。でも、先生はくせになっていますね。目を開けると男前なのに、、、。」とまだ言った。歳をとると怖いものなしで、困ったものです。若い時から変わっていないかもしれない。
講師は、「今後は気を付けます」とそそくさと帰って行かれた。東京から来られていたみたいなのに、もったいない。
でも、二度とあの講師の話は聞きたくない。
