大声で話すおばさん達がいた

京都市美術館近くの東山当たりは閑静な、しかも美しい街である。和風のこぎれいな喫茶店に入った。「氷」の旗に惹かれて。
中は、囲いも何もなく、ただ、テーブルと椅子が置かれている。先客は同年代のおばさん達三人。私は「宇治金時」を頼んだ。かき氷が来て食べようとする当たりから、聞くでもなく彼女達の話を聞いていると、やれ「細菌性大腸炎」だの「病院のトイレが悪いんじゃないの」など等、病気の話になっているらしい。私は黙って聞いていたが、まだまだ続く様だってので、ついに言ってしまった。「その、病気の話止めなさいよ。氷がまずくなる」とね。一瞬話が止まった。
しばらくしてまたがやがやと言っていたが、今度は絵手紙の褒め合いだった。ま、これは仕方がないよね。
 私も、仲間がよると税金の話を大声でしているが、決して聞きここちのよいものではないなと反省した次第。