こんな事がありました。感激です。

 山陽自動車道の上り線、「権現湖サービスエリア」でのこと。昼までは、ある集いの講師をして、急ぎ神戸まで研習に出向く途中、このサービスエリアで昼食をとった。550円也のラーメンを注文し食べ始めたところ、カウンター席の隣にトラックの運転手さんらしき方が座った。男性は氷の入った水をテーブルに一緒においた。私はすぐさま「それは何処にあるのですか」と聞いた。彼は、「あの向こう」と指指し教えてくれた。私は、食べ終わってから取りに行こう、この鞄はどうしたものか、一寸塩辛いな等と思案しながら食べ続けていた。つと、隣の男性が立った。財布は目の前においたままだ。こんなことしても良いのかななんて思っていると、私の横に氷の入った水が「トン」と置かれた。私は「えっ、私に?」と聞いた。かの男性は黙って頷いた。ご自分も水のおかわりを持って来ていた。こんな事って初めてだった。人に親切にされるのって。丁寧に「ありがとうございます」と頭を下げた。
 嬉しいね、感激した。この世知辛い世の中で、見ず知らずのただ横に座っただけの人に水をくんでくださるとは。また、何方かにお返しをしなくっちゃ。