今しがた

三井住友銀行前の信号で、前方の車が道の中央まで来て止まっている。私の方は赤になっていて、右折の青矢印が出ている状態の時だった。なんで進まないのかと思っていると、どうやら私の側からお年寄り二人が渡ろうとしている様子が見えた。歩道にある歩行者用信号は当然赤になっている。前方の車は辛抱よく待って、その人たちをやり過ごして右折した。お年寄りはよちよちと杖を突きながら渡り切った。

私はCOOPの東側の駐車場に止めて、店内を横切り多分あの二人が歩いてくるだろう西側の入口に回った。しばらくして二人がやってきた。私は早速言った。「あなたたち、信号が赤になってから渡ったでしょう。あれはあかんでー。なんぼお年寄りやとて、信号はしっかり守らなあかんで」「目が見えにくいもんで」「それやったら余計しっかり見な。お父さんあなたはどうなの。見えるんでしょう」男性の方はもっけ顔してわたしを見ている。「あんた歳 何才なの」と聞くと73歳だという。こんなにも差があるものかとびっくりした。女性の方が「この近くに耳鼻咽喉科ありますか」と聞いてきた。「ああそれならこの建物の中にありますよ。」「今日はお休みでしょうけど、このエスカレーターを上がって右の方へ行けば」と教えてあげた。

えらいことですね。走り回って新幹線に飛び乗って、あまり自慢にはなりませんが、ありがたいことです。