炬燵のスイッチ

数日前の雨の日、私が車を置くところに、工事現場から外してきた汚いものが積んである。「なんでこんなとこに置くの、バッカンの中に入れたらええのに」といったら「雨が降って濡れながら持って帰って来たのに、ちょっとそこへ置いただけや」とものすごい剣幕で怒鳴る。「なんでやの。私の車が置かれへん」「なんどい。広いとこがいっぱいある。お前が片付けたらええ」何が気に入らなかったか、いつも怒鳴らない相棒が、口角泡を飛ばして怒鳴る。こちらが黙るしかない。職員もびっくりしていた。そのあとまだぶつぶつ言っていた。そして「何にもせんと、なんどい」とはひどい言い方。
朝起きて、ご飯食べて、歯を磨くだけの人は相棒。ごはん仕掛けて味噌汁たいて、おもちを入れて、お茶を入れて、洗濯物干して、、。私がしていることは切りがない。
さて、今日は昨日のご飯の残りで私は自分の弁当を入れた。相棒の分は知らない。勝手に何か食べたらいいじゃん。夕方まで知らん顔していたら「お昼御飯がなかった。餅を味噌汁に入れて食べた」という。「それみてん。いつも私がごはん炊いてんねん。何にもせえへんことないやろ」今日は、黙って笑っていた。
そうそう、表題の炬燵のスイッチ。毎日私が相棒の分と私の分を10時ごろに入れる。台所で新聞を読んだり、習字をしたり、踊りのおさらいをしたりして、お風呂に入る前にスイッチを入れる。時々相棒が居間からトイレに行く。ついでに自分の炬燵のスイッチは入れていく。私の分はスイッチを入れてくれたことがない。このことを愚痴ると「何処にスイッチがあるかわからない」とか「入れていいものか、わからないから」と言い訳をする。なんでやねん。