ゴーヤの手をするための竹

真竹・ハッ竹。孟宗竹・オナゴ竹。竹にもいろいろありまして、豌豆の手などは、このうち真竹を横に渡して、オナゴ竹を縦に矢来のように組み、また細いオナゴ竹で横網にする。その中に藁をくくって吊り下げてやる。結構大変に作業だ。
そのオナゴ竹を山へ取りに行った。これ用のものは、順天堂などで売ってはいるが、数がたくさんいるので買いばかりも、もったいない。
道の手近にはなかなか太くて丈夫なのはない。竹を踏み分けちょっと奥まで入っていった。どうも何かが通った跡がある。何かにおいがする。どうも動物の糞のにおいだ。こりゃいかん。イノシシでもいたら大変だ。早々に引き返した。
近頃、鹿とイノシシが我が物顔に裏の山に出没する。鹿は田植えした稲を食い荒らすわ、イノシシは実った稲田でのたうちまわるわ、人家の近くまで出てくるわで大変な時代になったものだ。