お昼家へ帰った時のこと

1時になったので事務所へ出ようと思って車をバックさせたとき、キャリーバッグと他にも大きな荷物を持った若い人が道をゆく。少し待ってやり過ごした。車が前を向いたとき「何処まで行くの。乗っていきませんか」と声を掛けた。まずは「いいえ結構です」と言ったのだけれど、「町の方へ行くのやったら乗りんか」ともう一度声を掛けた。「いいのですか、助かります。たくさん荷物があるのですけど」「いいよいいよ」と話して車を止めた。「良いですか。ごめんなさいね」と彼女が乗ってきた。車を出しながら「どちらの娘さん?」と聞いて見た。お父さんの名前を言ってくれた。「良い娘さんがいらっしゃるのですねぇ。全然見かけませんね」「ええ。一寸遠くにいるもので。」高速道路のバス停は車なら2分だが、歩けば10分もっと掛かる。この暑い時に、、。降りしなに彼女は「有り難うございました。本当に嬉しかったです」と礼を言ってくれた。なんだか気分が良かった。