大きな鯛を頂戴して

大きな鯛を頂戴して調理に困ってしまった。大きな出刃包丁もないし、我々の年代でも、もうそんなことで。
夫が古い流しに持って行こうとしたが、そこは狭いだろうと、新しい台所で調理する事にした。まず鱗を外して、皮をそいで、片身はお刺身に。その後の骨がなかなか切れない。悪戦苦闘の末、残り物をさあっと流したまでは良いが、どうも流れが悪い。流しの下の、まだその下まで外して、たたいたり、ひねったり曲げたりしたが全然流れない。ついにホースを切らなくてはならなくなった。
何とそのなかには、何処を通って流れたか、鱗がいっぱい。思い出しただけでもぞっとする。しかし、この配管が悪い。大きな排水管に入る手前で、小さく直角に曲がっている。この角で流れが悪くなっていたのだ。小一時間掛けてやっと修復。お刺身にありつけた次第。
 夫が電気工事と水道工事をしていなかったら、この修繕は次の日に持ち越され、多大のお金を払う羽目になっていただろう。