弁当持参

朝ご飯を食べようとしたとき、夫が言った。「今日、弁当つくってくれ」「えっ」私は自分が食べようと思ってお茶碗に入れていたご飯をお釜に戻した。何故って、昨晩、炊飯器を覗いて、この分なら明日朝のご飯はあるとみて、ご飯を新しく仕掛けなかった。お昼に炊けば充分だとね。
「ちゃんと昨日の晩から言っといてよ」と言いたかったが言わなかった。ラップに塩を振って梅干し入りのおにぎりを二つこしらえ、お茶の用意をし、黙って自動車に積み込んだ。言っておきますが、手抜き弁当ではありません。夫は好き嫌いが多いので、変におかずをこしらえても食べないのです。従って私は朝抜きとなった。お味噌汁をいっぱいすすって事務所へ出た。流石に十時半くらいになるとお腹がすいてきた。体のためにはいつも食べ過ぎより良いかもね、と思ったりした。