昨日は第三回加西能

加西能のために花菖蒲を二日がかりで入れた。舞台担当の方たちは、大変喜んでくださったけれど、大方の観衆は全然見向きもしないで通り過ぎる。そんなものなんだと虚しくなった。

昼間と夜。庭にしつらえられた「杜若」の生け花。ライトアップされたものはみんながワイワイ言いながら写真を撮っていらっしゃった。
加西能の最後の出し物は、人間国宝の「大槻文蔵」師の「杜若」であった。少ない動きだったが、一時間にも及ぶ舞台に、全然眠たくならなかったのはなぜだったのか、私にはわからない。その「杜若」のため、舞台にもいっぱい「杜若」が生けてあった。舞台の物は当然撮影禁止。
ホワイエのショウケースの中に花菖蒲を活けていると、その舞台担当の方が「今日は舞台にも、外にも杜若がいっぱい活かりますよ」とおっしゃった。「その花あとはどうなさるんですか」と聞いてみた。「ご入り用ですか」と聞かれたので「ほしいです。」と言ったら「それじゃあとは、何かにとっておきましょう」と言ってくださった。
今日、花菖蒲を片付けに行ったら、ホワイエの中にいっぱい杜若を置いてくださっていた。
いゃーうれしー、といっぱい頂いた。ちゃんと約束を守ってくださったのだ。
これが昨日花菖蒲を生けたご褒美だったかと、、。