お米搗き

自宅の米びつが空になった。相棒がいる前で「お米搗いてこなあかん」「お米搗いてこなあかん」と何回言っただろう。聞こえてるはずなのに何の反応も無い。人ごとだとおもっている。お米を搗いてきて、玄関の上がりとにおいた。玄関の間を通るとお米の生臭いにおいがする。「何のにおいや」とは相棒。「お米のにおい」とは私。持って入ってほしい。が知らん顔。気づかないふりしてる。
毛布を敷いてその上に30㌔を乗せ、台所まで引っ張る。そこでは小さな片手鍋で、何回か米びつに移す。半分ぐらいになって、よいしょっと袋を米櫃まで持ち上げる。涙ぐましい努力だ。その間、相棒は平気な顔してテレビを見ている。