大工や左官になる人が無い

今朝、食事中にこんな話が出た。建築工方が変わって大工や左官がいらなくなった。いらない訳ではないが、職人らしい仕事が出来なくなった。例えば積水ハウス等は寸取りから穴開け「ほそ」開けも全部工場でする。現場は番号に従って組み立てるだけ。子供の頃大工仕事こそしなかったが、家を建て、あら壁を塗るとなれば、家の門に土の池を作って泥と藁を足で踏んで壁土を作った。子供の小さな足ではなかなか良い壁土練りが出来なかったが、とにかく中に入って、ぐちゃぐちゃと踏んだ覚えがある。大きな足をした人は、「壁土練りだ」などと言ったものだが、今や、あら壁は全部ボード張り。竹を組んで壁下地などはしない。藁を切ったものを「すさ」と言っていた事を知っている人はそう多くは無いとおもう。