原発の可否

経済人は、「原発が無ければ日本の経済は成り立たない。」と曰う。
60年前の我々の生活はどうだったか、ふりかえってみよう。
ご飯は薪で炊いていた。薪なら良い方。ご飯を炊く間中コクバをくべた。子供達は冬になると山へコクバ(松の葉の散った物)掻きに行った。近所の小さいのを引き連れて、みんなに一把ずつのコクバを背負わせ帰ったものだ。
おくどさん」には、ご飯を炊くところと、牛のえさを炊く大きな物と、真ん中には「カンス」というお湯を沸かすところがあって、ご飯を炊いたり牛のえさを炊いた煙が、その「カンス」の周りを巡って外に出る仕組みになっており、ご飯が炊けるとお湯も沸くと言うわけだ。
電気は一家に1箇所だけ。ラジオを聞こうと思えば「ト型クラスタ」なる物を付けて電気をとる。風呂にも便所にも電気はない。小灯(ことぼし)を付けて持ち歩く。たった60年前のことだ。
そんな時代があったのに、一気に文明が進んで、一気に地球が暑くなって、異常気象が至る処であって、干ばつと大雨で食料が、、、、。
化石燃料がダメで、原子力になって、人類は破滅へと近づいている。