入院日記 続き

先に行った入院しているお友達も、多分同じくらいの歳ではないかと思う。人のカーテンを一回ならず2回も開けて、「あっすみません。間違っていました」一回で済ませよ。人の事を言うのもおかしいが、白髪を振り乱して、お世辞にも上品とは言えない。

夕方、主治医が来られて「かゆみ ましになりましたか」と聞いてきた。「いいえ、全然ましになりません。痛かゆいです」と言うと背中を見て「じゃかゆみ止めの飲み薬出しておきますね。金属アレルギーになったことありますか」と向こうへ行き際に言う。「ペースメーカーはチタンなんだけどね」「あっそういえば安物のネックレスして、赤くなったことあります」変なこと言うやんか。このかゆみが金属アレルギーだったら大変だ。と思った。「少し眠たくなりますよ」5日間ここにいる間眠たくなってもどぉってことないし。

暇つぶしにデールームから駐車場を眺めていた。駐車場には大きな白い矢印が付されていて、すべて一方通行だ。さて、矢印に従って動いているか。つぶさに観察することにした。あの車、近いほうから出て行った。あっあの車も。しっかり矢印の方向に走っていくのは半分ぐらいかなー。半分は逆の方向へ平気で進む。大方の車がゆっくり走っていくので、問題は起きない。問題は、歩行者である。感心感心横断歩道渡っている、と思いきや、ほとんどの人が途中から斜めに歩き出す。歩道を通って車の後ろからたどり着いた人はほとんどいない。斜めに横切ったからとて、さ程早くもないと思うが。日本人の心に、歩行者は交通法規を守らなくていいと考えているふしがある。交通法を守るのは車だけだと。